Depend on you.
自分が決めた事に後戻りの道は無い。
『これからはじまっていく二人の物語は不安と希望に満ちてる』
まさにこの詩がよく似合っていました。
2011年3月11日。
既に実家を出て、吉右衛門と中古農機を集めていた頃。(吉右衛門に出会って3ヶ月くらいで実家を出てます)
滋賀県にトラクターを取りに行く。
フォークリフトは埼玉に取りに行く。
無いものはあるものでカバーする。要するに自力です。
地震が起きたあの時、私と吉右衛門はクボタの展示会にいました。
展示されている新品の機械たちはピカピカに光り輝き、いつか2人でこれを買えるのだろうか?と期待と不安で苦笑い。
実家で農家をしていた時は、祖父母、父母がそれまでに培ってきた技術や機械、道具が全て揃っていたから。
改めて、新規就農の厳しさを実感したその時、地震が起こりました。
展示されている田植え機やトラクターも揺れ、窓ガラスは湾曲し、今まで感じた事のない大きな揺れ。
外の電柱や看板も揺れ、駐車場の車たちも揺れる。
そんなに私の結婚は祝福されていないのか!?とショックでした!
今だから笑って言えますが、結婚する事がこんなに祝福されないとは思ってもいなかった!というのが当時の私です。
結婚って祝われるイメージだったので。
当時ブログには、『そんなやつと結婚するな!!』というコメントも入ってました。
親にも周りにも祝福されない…
更に不安を煽るかのような大地震。
もうこのくだりは長くなるので割愛しますが、一生忘れない記憶です。
しかしあの地震も今となっては、『おまえに逃げ道はない!どんな困難も乗り越えろ!』と私は後押しされてたんぢゃないかと思ってます。(私の場合です)
それでも新しい環境というのは本当に馴染めないもので、困難続き。
『おしょうしなー!』
絶句(°_°)
私はここで生きていけるのだろうか…と絶望した一言でもありました。
ありがとうって意味なんですけどね。
隣県に嫁いだだけなのに、こうも言葉や習慣の壁があるとは想像もしていなかったです。
22歳の娘ですよ?
先のことなどそんなに深く考えてるわけないぢゃないですか!!
突発的で、直感のままに。笑
就農1年目、田植え直後に苗が死んだように見える。
私と吉右衛門の処女作は、終わった。と思いました。
題名をつけるなら『生と死』でしょうね。初回から激震。
それまでは実家で慣行栽培をしていたので、やはり肥料や農薬は必要なのでは無いか?本当に自然栽培で農家は生きていけるのだろうか?と私は不安が膨らむ一方で。
秋の収穫は奇跡でした。2人の米が収穫できた喜びといったらもう最高!しかないです。
機械はほぼ中古なのでハプニングだらけ、予定通りに進まない。
そして収穫できたからといって、お金になるわけではない。
売れる保証などない。
兎に角何としてでも売るしかない。
2、3年自分が作った1年目のお米を食べて生き延びてました。
最後の方はなんか米の油が滲み出てきてました。笑
2年目、吉右衛門のおばあちゃんが認知症悪化。介護ってこんなに大変なんだと今の日本を更に考えるきっかけにもなりました。
杖で暴れたおばあちゃんはかなり私の中でレジェンドです。
震災の年はまだ一緒に暮らしていたので、よくコンビニやレモン(ドラッグストア)に同行してました。
店員さんにもぶっ込んで行くほどファンキーで、タイム!おばあちゃんタイム!と、震えました。((((;゚Д゚)))))))
吉右衛門が型破りなのは、この血だろうな…。
3年目4年目、田んぼはMAX草だらけ!!
途中から田んぼに行くのが嫌になってました。こんなに忙しいのに吉右衛門はやたら家に人を呼んでくる。
農家の嫁ってなんて大変なんだ!と時々家出もしてました。行くとこないんですけどね。
私がよく行ってたのは、家出先→道の駅です。笑
5年目くらいにやっと私の親と和解。
私の我慢強さは母譲りだろうと思います。
もうこういうのは言ったらキリが無いんですが、全ては自分の成長の為だったとしか言いようがありません。
書き出したら面白い事はたくさんあって字がハマらない!なのでいつか本にします!
その時は買って下さい❣️🐣
小さい頃からずっと農家。
夏休みは枝豆を手もぎするのも私の仕事。
お米の種まきは、家族全員参加が決まり。
各役割が決まってて、流れ作業だから止まらないんですが、唯一止まるのは喧嘩が始まった時。
未だになんで喧嘩になったのかよくわからないですが。笑
祖父、父の言い合い。
父、兄の言い合い。
仲良く早く終わらせろ!流れ作業なんですけどーーー!と私は思いつつ、自分の役割はしっかりやる。
きっと男同士ってああいうものなのだと思ってます🙂
男のコミュニケーションってやつ?多分。笑
めんどくさいな、嫌だな、と思った事も全て私の宝物です。
人生ってそうですよね?
あと1ヶ月ちょっとで32歳!
60歳になったらあの時のこまちギャルに負けないくらいカッコいい金髪にしようと思ってます😎✨
80歳での杖捌きは吉右衛門のおばあちゃんを超えなければいけないですね〜。笑
そんなぶっちぎりの人生を送るマダム農家になる👩🌾
理想を理想のままに。
この人なら今の日本の農を破壊できるかもしれない。
と確信したあの日から、私の人生はすでに愉しくて。
これから更に次元を超えて押し寄せるどんな困難にも立ち向かう。
いつまでも豊かで愛溢れる国であって欲しい。
私は美しい日本を継承したい。
そのために、自分が信じた道を突き進む。
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